サッカー日本代表

 女子バレーが好きで、応援しています。特に、佐々木みきが好きで、テレビの前では歓声をあげています。チーム全員が個性的で魅力的な選手で、昔のスポ根漫画みたいで楽しめます。最初は頼りない顔の少女のような顔をしていた栗原が、最近では、厳つく吠えるスポーツ選手の顔つきになってきました。そんな成長もいい感じ。アテネ五輪もきっと熱中して観ると思います。
 ところが、サッカーには興味がもてません。元々、「愛国心」が強いとは言えず、「ニッポンガンバレ」という気持ちも非常に少ないので、「日本代表だから」という理由では、スポーツに熱中できないのです。何がいけないのか、と中継を我慢してみていると、一番の違いは解説だということに気付きました。
 やはり、スポーツ中継は解説が重要です。女子バレーも、中田や大林は、的確に、「次に敵はこういう攻撃に来ますよ」「このポジションを注意したほうがいいですね」などと指摘します。私は、フィギュアスケートを観戦するのが好きなのですが、ここでも重要なのは解説です。特に、フィギュアスケートは、採点の仕方が審判にゆだねられるので、どのような観点から審判が演技を観ているのか、解説することによって、試合の進行を知ることが出来ます。つまり、解説者は、監督や審判の位置から、試合を俯瞰するのです。
 ところが、サッカーの解説者は、ファンと一緒になって、盛り上がっています。「ここで、点が欲しいですね」「いいですよ、日本が攻めていますね」などと、分かりきったことばかり繰り返します。試合全体を俯瞰する視点がないのです。これが、サッカー中継の欠点です。サッカーは、もう少し、全体像を描けるような人材の育成が必要ではないかと思います。